巨人が石塚裕惺内野手(20)の一打でサヨナラ勝ちを決めた。

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ナイターゲームを控えた午前中、巨人石塚はジャイアンツ球場の室内練習場で1人、バットを振り込んでいた。初めて1軍で迎えた2月の宮崎キャンプでも、全体練習後に最後までバットを握った。「ストイックと思うことはないです。自分でそう思う人はいない。一番下手くそなので、一番練習するしかない」と、きっぱり言い切った。

その姿勢は学生時代から変わらない。中学校の佐倉シニア時代、平日の夜練習では仲間が談笑する傍らで黙々と素振り。フリー打撃で好打を連発し、周囲に褒められても「いえ、まだ芯で捉えられていないです」と満足しなかった。当時指導した松井監督は「ただ黙々と、自分の課題に向き合う選手だった」と振り返る。

プロ入り後、試練の中でもぶれなかった。4月に1軍昇格し、プロ初打点をマークした直後にけがで離脱。チームスタッフは「落ち込んだりしていました。ただ、パワーアップして帰るには何が必要なのか、切り替えてやっていたのは立派」と明かし、逆境でも成長することだけを考えた。

再び1軍に帰ってきた今は、最年少で食らいついている。「1打席、1球1球に必死でがむしゃらにやってます」。現状に満足しないからこそ、誰よりも汗を流す。努力が当たり前となった20歳が、シーズン終盤の優勝争いで存在感を示している。【北村健龍】