中日の私設応援団メンバー82人が、日本野球機構(NPB)や12球団を相手取り、球場への入場や鳴り物応援を禁じた処分の無効確認などを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(山浦善樹裁判長)は15日までに、応援団側の上告を退ける決定をした。

 1、2審判決によると、応援団8団体は08年シーズンに向け鳴り物応援の許可を球団に申請。しかし暴力団と関係のある人物が役員に就いているとして認められず、1団体のメンバーは入場も禁止された。1審名古屋地裁は、入場禁止は違法としたが、2審名古屋高裁は、暴力団排除の規定に基づく措置であるとし請求を全て退けていた。

 加藤良三コミッショナーは「プロ野球界が取り組んできた暴力団排除活動の正当性が認められた」とコメントした。