巨人の2年目、中井大介内野手(19)が悲願の開幕1軍へ猛アピールした。8日、ひむかスタジアムで行われたフリー打撃で、辻内崇伸投手(21)から左中間へ推定130メートル弾を放った。今キャンプではドラフト1位・大田泰示内野手(18=東海大相模)とペアを組み、猛特訓中。注目度ではリードを許すも、1年先輩の貫禄(かんろく)を見せつけた。見守った原辰徳監督(50)を「力強さが増してきた」と、喜ばせる一撃だった。
低めの直球に、中井の力強いスイングがうなった。高々と舞い上がり、左翼後方へ。高さ12メートルの防護ネットを豪快に揺らした。「直球か変化球か分かっている分、打てたんですよ」と謙遜(けんそん)したが、両手にはしっかり手応えが残っていた。
荒れ球にも力負けしなかった。計27球で18スイングし、安打性は4本。見逃した9球のうち、ストライクは1球と見極めた。まだ第2クールで、投手の方が仕上がりが早い時期。それでも、打ち損じて外野に上がる打球はあっても、差し込まれる場面はほとんどなかった。原監督も「辻内の直球に力負けしなかった。よくなっている」と目を細めた。
新人だった昨季、1軍デビューはかなわなかったが、2軍で4番を張った大砲候補だ。指揮官の期待は肌で感じている。昨年、ジャイアンツ球場での秋季練習で直接指導を受けた。捕手のマスクをつけ、原監督の投じる内角球を振り続けた。「バットを立て、腕をたたんで振る」。この日、辻内の内角球を左翼線にはじき返した。教わったことができた。地道な反復練習が実りつつある。
特打では、大田と並んで約30分。148スイングで柵越え5本も、打ち損じが目立った。「納得いかない。大田君に負けたかな」と首をかしげた。大田を横目に1人で素振りを続けた。宿舎に帰ると、ロビーで偶然、辻内とすれ違った。「ショックでかいわ!
どこまで飛ばしたん」と声を掛けられた。すぐに「こっちも必死ですよ!」と言い返した。背番号は「94」から坂本がつけていた「61」を継いだ。キャンプインした1日、宿舎近くの青島神社に納めた絵馬には「開幕一軍」、「日本一」と記した。大願成就へ、努力は惜しまない。【古川真弥】
[2009年2月9日8時52分
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