阪神藤川球児投手(28)が「15秒ルール」を適用された。11日、真弓阪神の初陣となる練習試合・日本ハム戦(宜野座)で今季初登板。2回1死、5番ボッツにカウント0-2。藤川はセットポジションで慎重に3球目の配球を決めようとしたが、その間合いが新ルールに引っかかった。捕手岡崎のサインに2度、首を振る。すると二塁塁審が両手をクロスさせて「タイム、タイム!」。ボールが宣告され、4球目もボールで四球になった。その直後、6番稲葉には中前打を浴びた。

 それでも藤川は冷静だった。試合後「審判の方がかわいそうですね。ルールは連盟の方から言われて、実践しないといけないんですから。これからやっていく中でいろいろと(問題が)出てくるかもしれませんね。そんなに気にしていません」と大人の対応だった。

 真弓監督は「早い時期に何とか対応できるようにしないと」と新ルールに理解を示した上で「(時間が)短い、短い。ロージン(バッグ)を触ったり、サインに首を振ると、あっという間の感じ」と疑問も投げかけた。木戸ヘッドコーチも「決められたことは分かる」としながら「長い伝統があるルールを変えていいのか」とも話した。

 [2009年2月12日8時22分

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