<オープン戦:ソフトバンク0-6楽天>◇4日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク岩崎翔投手(19)が新装ヤフードーム初戦で炎上して、2軍行きを命じられた。オープン戦初先発で2回1/3、10安打6失点。飛躍を期す2年目は試練のスタートとなった。

 真新しい人工芝が、目に痛かった。視線を落とした岩崎がマウンドを降りる。予定されていた4回を待たず、高山投手コーチに背中をたたかれてベンチに小走りで戻った。「まだまだ実力不足としか言いようがありません。技術的なことより、投げている時に気持ち的に弱い部分が出てしまったのが一番の課題です」。

 初回、2回ともに2死一、二塁のピンチをしのいで迎えた3回。先頭の内村に右前打を許すと、鉄平に137キロの直球を右翼スタンドに運ばれた。後続にも連打を浴び、結局5者連続安打を許した。1死は取ったが、この回7本目の安打を打たれたところで降板となった。

 秋山監督は「1回落として、2軍で再調整してもらう。先発なら悪いなりにでも投げられないと」と非情の決断を下した。当初は結果にかかわらず再度チャンスを与えられる予定だったが、ショック療法で立て直しを図ることになった。屈辱を振り払い、はい上がるしかない。【太田尚樹】

 [2009年3月5日9時35分

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