ソフトバンクのセットアッパー摂津正投手(27)が16日、今春キャンプの紅白戦初登板でスローカーブに手応えをつかんだ。紅組2番手としてマウンドへ。1回を投げ、無安打1奪三振で無失点。「今日は70、80点くらい。残りは直球のコントロール、打者や走者との駆け引きです」と振り返ったが、なにより摂津本人が、気にしていたのは、カーブの球速。「何キロでした?」と報道陣に逆取材した。

 1死一塁の状況で2番福田への初球と2球目にスローカーブを投じた。球速は107キロと108キロ。「シーズンに入ると、もう少し速くなると思うけれど、直球との差が30キロ以上あると緩急になる」。この日、直球の最速は141キロで、最大34キロの球速差。昨年もカーブは投げていたが、よりブレーキのかかった遅球を極めれば、精密なコントロールとともに大きな武器となるだけに、笑みが浮かんだ。

 2死一塁の状況でけん制でボークを取られるシーンもあったが「踏み出し足(のステップ幅)が小さいと言われた」(摂津)と、登板後にはすかさず審判団に確認。2年連続の活躍へ、抜かりはない。

 [2010年2月17日11時38分

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