阪神ドラフト1位二神一人投手(22)が、オリンピック級の表彰を受けることが24日、分かった。法大の奨励賞及び、体育会最優秀賞を受賞することが同日、正式に決定。4年春の東京6大学野球で優勝し、大学選手権で日本一に導いた右腕だが、評価されたのは、アジア選手権の優勝メンバーだったことと、日米大学選手権の日本代表に選ばれたことだった。

 大学関係者は「団体種目から表彰されることは珍しいことです」と説明。在学時に世界規模で活躍したことが、表彰基準であるこの賞を団体競技から選出されることはまれだという。野球部からの受賞は、00年にシドニー五輪に出場した広瀬純外野手(現広島)以来9年ぶりの快挙。他競技では、02年ソルトレークシティー五輪フィギュアスケート4位本田武史(フィギュアスケートコーチ)や、08年北京五輪の重量挙げ女子48キロ級6位入賞の三宅宏実ら、五輪アスリートにも肩を並べる。

 二神は「まだ、どんな賞かピンと来ないですけど、これから、また頑張っていきます」と新たな励みにした。次回は27、28日のオリックス戦(安芸、春野)に登板予定。「開幕1軍」が現実味を帯びてきた今、新たな称号を胸に前進する。

 [2010年2月25日11時38分

 紙面から]ソーシャルブックマーク