新たに太陽光発電設備を導入した阪神の本拠地、甲子園球場で1日、稼働開始式を行い、実際に発電が始まった。リニューアル工事の一貫として、球場名物の大屋根「銀傘」に約1600枚の太陽電池パネルを設置。年間推定発電量は、年間のナイター照明使用量(1試合3・3時間として54試合)に相当するという。また火力発電した場合に比べ二酸化炭素の排出量も大幅に削減され、環境に優しい球場となった。総工費は焼く1億5000万円に上るそうで、環境保全への意識向上をアピールする意味合いが強いという。阪神坂井信也オーナー(62)は「リニューアル工事は『環境への配慮』がテーマ。関心を持ってもらえるように努力する」と話した。

 [2010年3月2日8時34分

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