<横浜6-9ソフトバンク>◇10日◇横浜

 ソフトバンクの勝利の方程式「SBM」が、開幕を前に万全に近づいてきた。まずは摂津正投手(27)だ。3番手でマウンドにあがると、先頭の佐伯を低めの直球で空振り三振に切った。続く内藤も143キロの高め直球で空振り三振。3人目の黒羽根を簡単に遊飛に打ち取り、笑顔でマウンドを降りた。

 摂津

 今日はよかったですね。1つ段階があがった感じ。あとは、追い込んでからのボール球を減らすこと

 前々回の登板(4日、楽天戦)では、カーブのすっぽ抜けによる死球と2安打で9回に勝ち越しの1点を失った。生命線である外角低め直球も決まらず、不安がよぎった。しかし心配は無用だった。安定しなかったリリースポイントを修正し、この日は制球も抜群。高山投手コーチも「摂津らしくなってきた」と太鼓判を押した。

 ブライアン・ファルケンボーグ投手(32)もチームに安心感を与えた。摂津の後を受け4番手で登板。3人でピシャリと片づけた。「今の段階としては何も問題ない」と高山コーチ。状態次第だが、12日のロッテ戦(千葉マリン)で連投をテストする可能性もある。打線が爆発した中で、昨季チームを支え続けた強力中継ぎ陣も「開幕OK」サインを見せた。【倉成孝史】

 [2010年3月11日12時10分

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