<楽天2-4ヤクルト>◇13日◇静岡

 楽天の守護神候補フアン・モリーヨ投手(26=ツインズ)がよみがえった。10日の広島戦は大乱調で6失点。この日のヤクルト戦(静岡)に2番手で登板し、汚名返上の機会を得た。4番からの相手中軸に対し無安打無失点。最速158キロまで到達し、140キロ前後の高速チェンジアップ、スライダーも制球できた。「前回の言い訳はしたくない。ストライクを投げることだけ考えた」。自身はもちろん、チームも胸をなで下ろす14球だった。

 打者ユウイチへの3球目は真ん中高めに浮いたが、相手の頭が無意識に動く158キロだった。鬼崎が空振り三振した5球目は、142キロのスライダー。内角低めのベストコースに決めた。この間、リリースポイントをより前に微調整。制球さえ安定すれば勝利を託せる。「皆さんも見ていて面白いのでは」とブラウン監督の口調も滑らかだった。

 [2010年3月14日8時27分

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