<オリックス6-8ソフトバンク>◇13日◇京セラドーム大阪

 5番DHで4試合ぶりにスタメン復帰のソフトバンク松中信彦外野手(36)が、2安打と激走で連敗ストップに貢献した。

 2回、先頭打者としてオリックス岸田の内角球を右翼線にはじき返すと、二塁へ猛然とスライディング。「出るからには責任がある。チームに迷惑はかけられない」。本塁打以外では今季初となる長打を足と気持ちで稼ぐと、6番多村の浅めの飛球で三塁へタッチアップ。さらに8番松田が右犠飛に今度は本塁へ。1イニング3度目の滑り込みで同点のホームを踏んだ。右ひざに不安を抱えるだけに「明日(のひざの状態)が怖いよ」。それでも、出場の喜びを全身で表現した。

 同点の3回1死一、二塁の場面では右前に勝ち越し適時打。7回には二盗も成功させたベテランの活躍に、秋山監督は「よく走ったね。(2回の)あの走塁がきいているよ」と、手放しで喜んだ。主砲の完全復活は、すぐそこだ。

 [2010年4月14日12時12分

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