<広島3-9ソフトバンク>◇5日◇マツダスタジアム

 ソフトバンクが今季チーム最多18安打で9点を挙げた。猛打をおちゃめに予告したのがリードオフマンの川崎宗則内野手(29)だ。アサヒビールイメージガール暮沼まみの投げた始球式のボールを右前打。広島のマスコット・スライリーにも「何やってんだ」とばかりに頭をこづかれたが、これでチームを乗せた。1、2打席は凡退したが、4回に2点左前打、5回に適時内野安打を放ち計3打点。「シャープに打てた。いい感じでつながりました」と笑みを浮かべた。

 2番の本多も自己最多タイの5安打と大暴れした。第1打席から4打席連続安打で、凡退したのは7回の第5打席だけ。「打席でゆとりがある。ゆったりと構えてボールを見られているのが1つの要因」。打率も今季最高の2割9分6厘とし、3割も見えた。3回には二盗も決め、リーグトップの盗塁数を28とした。

 1、2番コンビに導かれての大勝に、秋山監督も「みんなのいいところが出たね」と目を細めた。小久保や松田を欠いているが、好調打線にかげりは見られない。広島で凱歌(がいか)を挙げたチームは、6日からの阪神戦(甲子園)に向けて意気揚々と東へ向かった。

 [2010年6月6日10時46分

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