<阪神3-2ヤクルト>◇7日◇甲子園

 ヤクルト中沢雅人投手(25)は、8年前の夏の忘れものをつかむことはできなかった。同点の6回、代打関本に逆球となった外角チェンジアップを右翼席に運ばれ、これが決勝点となった。これで4試合連続で6回の失点で降板。それでも4回2死二、三塁のピンチでは首位打者マートンを遊ゴロに仕留めるなど、猛虎打線を相手に粘りの投球を見せた。小川監督代行からも「よくしのいでくれた」と評価された。

 柳川(福岡)に1-4で敗れ、完投しながら負け投手となった富山商3年時の02年夏以来となる甲子園のマウンドだった。「阪神ファンの応援がすごいかと思ったけど、意外と大丈夫でした」と平常心で2度目の聖地に立つことができた。この経験を次回に生かす。

 [2010年7月8日9時36分

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