<西武10-4ソフトバンク>◇6日◇西武ドーム

 オー様の穴は、ボムちゃんが埋める!

 ソフトバンク李■浩内野手(28)が、1軍復帰即のアーチを放った。大量リードを奪われた9回1死に代打で登場し、いきなり3号ソロ。オーティズの代役として2カ月ぶりに昇格した韓流助っ人が、結果を出した。7日の西武戦はスタメン起用が濃厚。完全復活へ舞台は整った。

 復活を告げる乾いた音が、敵地西武ドームに響きわたった。不屈の闘志を乗せた打球は左中間席へ。李■浩は切れ長の目を細めることもなく、口を固く結んだままダイヤモンドを1周した。4月22日の西武戦以来、106日ぶりの1発。1軍復帰後、最初の打席でチャンスを生かしても、まだ喜べない。むしろ当然の結果と言わんばかりだった。

 李■浩

 ファームでずっと試合に出ていたので(2カ月ぶりの1軍も)久々の感じはなかった。自信はあった。

 出番は敗色濃厚の9回に巡ってきた。1死走者なしから代打で登場。場面なんて関係ない。とにかく結果が欲しかった。西武の2番手長田に対し、カウント0-1から2球目の低め直球をフルスイングしてファウル。ベンチにいた秋山監督は、この「ひと振り」で復調を確信したという。「最初のスイングが良かったからね」。ボールをはさんでの4球目。内角へシュート回転した球を力ずくで仕留めた。

 苦難の時にも腐らなかった。打率2割1分8厘の不振で5月28日に降格させられてから2カ月間、ファームで背番号8の笑顔を見た者はほとんどいない。黙々と練習に明け暮れた。気付いたことがあれば、メモ帳にペンを走らせた。「たくさん試合に出て自信がついた」。韓国球界通算160本塁打を放ったプライドをかなぐり捨て、貪欲(どんよく)に取り組んだ。

 チーム2冠王のオーティズを欠き、大敗で1カ月ぶりの3連敗を喫したチームにとっても、大きな1発となった。秋山監督も「(今後の)チャンスも増えるだろうね」と評価。左腕の帆足が相手の7日は、5月21日広島戦以来のスタメン復帰が濃厚だ。背番号8は胸を張って言った。「チャンスをもらって打席に立てば、結果を出せると思う」。開幕から4カ月を経て、ホークスファンの胸をときめかせる「韓流ドラマ」が、ようやく幕を開ける。【太田尚樹】※■は木ヘンに凡

 [2010年8月7日11時32分

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