<巨人1-5横浜>◇15日◇東京ドーム

 横浜村田修一内野手(29)が守備に打撃にハッスルし、巨人戦の連敗を2で止めた。「野球の神様に感謝しています」。照れ笑いを浮かべながら、ヒーローは喜びに浸った。

 始まりはミスだった。1回、先頭坂本の平凡な三塁ゴロをファンブル。「大家さんの立ち上がり。しっかり守らないと」と闘志に火がついた。5回、脇谷の三塁線への強烈なライナーを横っ跳びで仕留め、続く鶴岡の三遊間へのゴロもダイビングキャッチした。

 あとはバットで大暴れするだけだった。守備で気を良くして臨んだ6回、左翼へ17号ソロを運んだ。9回は右中間へ「理想に近い」と振り返る自画自賛の打球を運び、試合を決めた。今季2度目の1試合2発だ。前日の最終打席からステップ時に左足を上げる以前のフォームに戻し、本来の打棒を取り戻した。「このままではシーズンを終われない。何かをつかまないと…」。8月に入って5本塁打。大スランプに陥っていた横浜の4番に、エンジンがかかった。【鈴木良一】

 [2010年8月16日9時20分

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