<中日0-3ヤクルト>◇20日◇ナゴヤドーム

 ヤクルトが怒りをグッとこらえ、3連勝を飾った。打線が中日投手陣からリーグタイ記録となる1試合5死球を受けた。7回に代打飯原誉士外野手(27)がこの日チーム5個目の死球を受けると、左翼席のヤクルトファンはブーイングの嵐。内野席もどよめいた。それでも、ベンチの小川淳司監督代行(52)は表情を引き締めたままだった。「当てられたら困るけど、向こうもうちに勝ってないから、内角攻めの指示は出ていたと思う」。

 ナインはバットできっちりお返しした。4回にホワイトセルが死球で出塁し、ユウイチの右前適時打で先制のホームを踏んだ。6回にはユウイチが死球を受けると、8回に二塁打を放ち、やり返した。

 勝率5割に王手をかけ、3位中日には5・5ゲーム差。我慢、我慢の野球で、ジワリジワリと上位との差を縮める。それでも、小川代行は「今日で終わりじゃないので」と引き締まった表情は変わらなかった。

 [2010年8月21日9時11分

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