<横浜3-2中日>◇27日◇横浜

 中日の守備の職人・英智外野手(34)が超美技を見せた。延長11回2死二、三塁。横浜村田の痛烈な打球が左中間へ。左翼席の竜党から悲鳴が上がった。サヨナラ負けだ-。だれもがそう覚悟した次の瞬間、8回から出場していた中堅英智が飛んだ。俊足で打球を追うと、数メートルも手前からダイブし、地面すれすれでキャッチした。

 「ウオオオッ!」。横浜スタジアムはまるでサヨナラ本塁打が出たかのような歓声に包まれた。三塁側の中日ベンチからは選手たちが飛び出し、勝ったような騒ぎ。そして、打った村田は信じられないという表情で左中間を見つめていた。

 英智は延長12回も代打山崎の右中間への痛烈な打球に追いついたが、わずかに捕れず。最後はサヨナラ負けとなった。「(延長10回に)バントを失敗したし、12回の(大飛球)も捕れた。岩瀬さんの足を引っ張った。やるべきことをやらないと」。これぞプロというスーパー美技で観衆を酔わせたが、試合後は自分を責め続けた。【鈴木忠平】

 [2010年8月28日11時19分

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