<広島5-11阪神>◇5日◇マツダ

 虎のヒットメーカーが、また「金字塔」を打ち立てた。阪神マット・マートン外野手(28)が、来日1年目の外国人史上最多となるシーズン175安打をマークした。

 8回。1死二塁で5打席目が回ってきた。直前の7回には、7点あったリードを2点差まで追い上げられ、何としても追加点が欲しい場面だった。ナインの、そしてファンの期待を背負った赤毛の助っ人は使命を理解していた。

 1ストライクからの2球目。甘く入ってきた広島チュークのスライダーをジャストミート。この日3安打目となった強烈な打球があっという間に中前へ抜け、二塁走者上本を本塁へ迎え入れた。

 マートン

 今日はチーム全員の勝利。秋山も頑張っていたし、みんなでつかんだ勝利だよ。

 いつものようにフォア・ザ・チームを強調した。同時に打ち立てた“日本記録”の重さもかみしめた。

 マートン

 毎日プレーできる環境を与えてくれる球団、チームに本当に感謝している。でも僕は記録のためにプレーしているわけじゃない。これからもチームのために頑張るよ。

 チーム愛からすれば、2打点を加えて80打点に到達、チーム史上初の80打点超え5人衆に名を連ねたことの方がよろこびだった。今季18度目の猛打賞でシーズン211安打ペースに戻し、94年イチロー(オリックス)が樹立した日本記録更新(210安打)も再び視野にとらえた。【石田泰隆】

 [2010年9月6日12時0分

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