不敗の裏に“無言”ありだ。現在10連勝中のオリックス金子千尋投手(26)が登板前日にあるゲンかつぎを続けていた。チームのCS出場と球団では85年佐藤義則(現楽天投手コーチ)以来の11連勝、ハーラートップタイの15勝をかけて7日のロッテ戦(京セラドーム大阪)に臨むが、登板前日の6日は報道陣とのやりとりを“拒否”。これが絶好調の秘密だった。

 「投げる前はしゃべらないので、すみません」。晴れやかな笑顔で最低限の言葉を話し、金子千はロッカーに消えた。8月9日から課したルールで、翌10日のソフトバンク戦で7連勝による10勝目。実は7月1日楽天戦(京セラ)で5勝目を挙げて以来、個人ブログの更新も見直し、勝利後にファンに感謝を伝える程度にとどめた。破竹の10連勝はそこからスタート。効果絶大の無言の行で今日も勝つ。

 [2010年9月7日11時15分

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