巨人大田泰示内野手(20)が7日、原監督から春季キャンプ3年連続で個人指導を受けた。ティー打撃中、東海大相模の先輩でもある指揮官が近づいてきた。もはや恒例となった個人指導は約13分間、103球。だが技術指導がメーンだった過去2年とは、意味合いが違っていた。亀井、新外国人ライアルと三塁を争って勝ち取れとの“特命”を受け取った。

 原監督

 何年間かやってきて吸収してきているものもある。同じ土俵で戦えるところまできている。三塁が2人いるわけだから、その2人に追いつけ追い越せが大事なこと。

 内角球を想定した時に「開いたら打てないから」と助言されたぐらいで、かわした言葉は少なかった。「やってきたことの確認でした」と大田も言う。左右に横にと立ち位置を変え、実戦を想定して内外角に上げてくれたトスを、無心で打ち続けた。「成長は見せられたかな」と教わってきたことができたと笑顔。原監督は「自分のスタイルを信じて貫いてほしい」と進歩を実感していた。

 キャンプ直前にインフルエンザで離脱し2軍に降格したが、第2クールから1軍昇格。「自分のためにやることがチームのためにつながる。やるべきことをやっていけば、それでいいと思っています」。3度目ならぬ、3年目の正直へ-。過去2年間で積み上げてきたものを発揮すべく、三塁争いに堂々と挑む。【浜本卓也】

 [2011年2月8日8時40分

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