<オープン戦:横浜4-1巨人>◇26日◇沖縄セルラー那覇

 巨人原辰徳監督(52)が長野久義外野手(26)のボーンヘッドを「論ずるに値しない」と一刀両断した。7回だ。長野は1死一塁の一塁走者。松本の遊直で帰塁できずに併殺となった。試合後の原監督は「論ずるに値しない。本人が一番恥ずかしい思いをしているだろうが、チームの恥となる。目の前のプレーだからね。小学生でも注意されるプレーですよ」と手厳しかった。

 「論ずるに値しない」というフレーズは、昨年9月9日の横浜戦でエース内海が4回途中6失点KOされて以来。背後に伸びる打球ならばまだしも、走りだす方向の打球に対する状況判断。走塁の意識向上はキャンプの大きなテーマの1つだっただけに、最大級の叱責(しっせき)をした。同監督はさらに続けた。「長野はウチのレギュラーなんだから、自覚を持ってもらわないと」。昨年の内海もエースだからこそ、あえて厳しい言葉を選択した。この日も「ウチのレギュラー」と明言しながらの苦言。まさに自覚を促した格好だ。試合後の長野は約20分間、ライナーバックの居残り練習を行い「すいません、今日は」とだけ話し、帰りの車に乗り込んだ。勝呂内野守備走塁コーチは「(ミスが)今、出てよかった。2度と出ないよう注意した」と言うが、そうなれば、原監督のカミナリも報われる。【金子航】

 [2011年2月27日17時30分

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