広島の1軍打撃コーチに前オリックス2軍監督の新井宏昌氏(60)が就任することが17日、分かった。新井氏は「必要としてくれているし、新しいことに挑戦したい」と、自身初となるセ・リーグでの指導に意気込んだ。近日中に発表される見込みだ。

 新井氏は、現役時代に2038安打を放ち、指導者としてもオリックス時代にイチロー(現ヤンキース)、ソフトバンク時代に川崎(現マリナーズ)、本多らを育ててきた。広島は今季リーグ5位のチーム打率2割3分3厘に終わっており、悲願のCS進出向けて、打撃部門の強化が課題となっている。

 球団では01年から3シーズン1軍チーフ兼打撃コーチを務めた松原誠氏以来の外部招聘(しょうへい)コーチとなる。松田元オーナー(61)は「間の取り方がシンプルなイメージ。左打ちが多いから、良いと思う」と期待を込めた。

 ◆新井宏昌(あらい・ひろまさ)1952年(昭27)4月26日、大阪府生まれ。PL学園、法大を経て、74年ドラフト2位で南海入団。85年オフに近鉄に移籍し、87年に首位打者。92年に通算2000安打を達成し現役引退。オリックス、ダイエー、ソフトバンクで2軍監督、コーチを歴任。174センチ、69キロ。右投げ左打ち。