中日大野雄大投手(24)が結婚することが27日、分かった。お相手は佛教大時代に知り合った塾講師、鈴木美優奈(みゅうな)さん(23)。同大学のチアリーダーとして活躍していた京美人だ。交際してちょうど3年目の今月26日に婚姻届を提出。すでに名古屋市内で同居をスタートさせており、来オフに挙式する。人生の応援団を得て、飛躍の3年目に向かう。

 大野が最高の“専属チアリーダー”とタッグを組む。お相手の美優奈さんは佛教大のチアリーダー部に所属していた同学年の京美人。大学1年の時に吹奏楽部の定期演奏会の受付をしていたときに一目ぼれ。猛アタックして大学3年のときに交際がスタートした。

 「つき合ったときから結婚を意識していました。一緒にいて楽しいし、気を使うことがない。僕のことを一番に思ってくれる」

 ずっと支えてくれた。大学時代は中大・沢村(現巨人)、早大・斎藤(現日本ハム)と並び称されたが、大学4年で左肩を故障。失意のどん底だった大野にずっと寄り添ってくれたのが、美優奈さんだった。プロ入り後も沖縄キャンプや東京遠征まで応援に駆けつけてくれた。

 愚直に力で押す投球スタイルだが、プロポーズの時は技巧派に変身した。作戦を決行した9月20日。名古屋市内のホテルを予約して彼女を京都から呼び寄せた。部屋には婚約指輪と(結婚を申し込む)手紙、9月7日阪神戦(ナゴヤドーム)で勝利した際に手にしたドアラ人形をスタンバイさせた。「手紙を自分で読みました。泣いてました」。サプライズ作戦は見事に成功した。

 「責任感は感じます。幸せにしてあげないといけないと思う。力に変えて頑張りたい」

 各球団の主力がそろう88年組。先日のキューバとの親善試合では日の丸を背負ってマウンドに上がった。試合後に同学年の巨人沢村、坂本、日本ハム斎藤らと食事をして、今後の健闘を誓い合った。今季は左肩のケガから復活を遂げてプロ初勝利を挙げた。来季は真価を問われるプロ3年目。最愛の人とともに最高のシーズンにする。

 ◆大野雄大(おおの・ゆうだい)1988年(昭63)9月26日、京都市生まれ。京都外大西では2年夏、3年春に甲子園出場。佛教大では3年春に京滋大学リーグMVP。10年ドラフト1位で中日に入団。今季は9試合に登板してプロ初勝利を含む4勝(3敗)、防御率2・62。183センチ、78キロ。左投げ左打ち。