<全日本大学野球選手権:道都大8-1福山大>◇10日◇1回戦◇神宮

 道都大(札幌学生)が札幌6大学で初のコールド勝ちで初戦を突破した。福山大(中国地区)に7回コールドで快勝。初回から打線が爆発した。1番・須貝祐介中堅手(3年=旭川南)の内野安打から犠打、四球を挟んで一気の6連打で5点を奪った。4回は5番・福田和弘捕手(3年=高知・明徳義塾)のランニング本塁打で加点した。クリーンアップだけで5安打4打点。福田は「初回に先制点を取れたのが大きかった」と2年ぶりの2回戦進出を喜んだ。

 強力打線が機能した。山本文博監督(58)は「今年のチームは得点力がある」と自信たっぷりに言う。昨秋の明治神宮大会では8安打を放ちながらも要所を締められ初戦で黒星を喫した。冬場からチーム内で「センター返し」を徹底。打球の方向を意識することによってスイングスピードもアップし、フォームも安定した。

 打撃力を武器にチーム初のベスト4入りを見据える。伊賀俊輔主将(4年=横浜創学館)は「絶対に勝ちます」と意気込んだ。今日11日の愛知学院大(愛知)戦で3年ぶりの8強入りを目指す。【保坂果那】