<プロ野球ドラフト会議>◇24日
同学年には負けない。「プロ野球ドラフト会議
supported
by
リポビタンD」が東京都内で開かれ、日本ハムは外れ外れ外れの1位で東海大甲府・渡辺諒内野手(3年)の交渉権を獲得した。高校野手NO・1評価の逸材は、同じパ・リーグの球団から1位指名された松井裕樹投手(桐光学園=楽天)森友哉捕手(大阪桐蔭=西武)へのライバル心をむき出しにした。「負けたくない」とプロの世界で評価を逆転するべく、打率3割、30本塁打、30盗塁を目標に掲げた。
渡辺は焦れていた。ドラフト会議開始から45分。ようやく名前が読み上げられると、安堵(あんど)の表情を浮かべた。「最後まで残って(1位指名が)ないかと思っていたけど、名前を呼ばれた時はうれしかった」。外れ外れ外れ1位だが、内野手では大学、社会人を含めて最上位の評価。高校の2学年先輩で、同部屋だった高橋周平(中日)に次いでの1位に「周平さんは3球団競合で自分は最後でしたけど、1位は変わらないので追いついたかなと思う」と胸を張った。
高校生で1位指名された3人が、くしくも同一リーグに集った。「松井君と森君は同じパ。ゆくゆくは日の丸を背負ってやりたいが、(投手の)松井君とは対戦することになるし、負けたくない。打ちたいです」と18Uワールドカップ(台湾)での日本代表のチームメートに挑戦状をたたきつけた。
根っからの負けず嫌い。幼稚園のころ、リレーのアンカーで1周遅れでバトンを受けると「泣きながら走っていた」と母文子さん(46)。4歳上の兄拓也さん(21)も「ゲームでも何でも、絶対に僕に勝つまでやめなかった」。ライバル心がプロでの原動力となる。
北海道を訪れたことはなく、ジンギスカンも食べたことはないが、日本ハムには好印象を持つ。「去年大谷さんが入って、いいチームだと思う。中田翔選手など、いい選手がいるので打撃を聞いてみたい」と早くも主砲に弟子入り志願。守備面では同じ遊撃手で、出身地の茨城・土浦市にある常総学院OBの金子誠に「教わりたいです」と名手からの手ほどきを希望した。
高校通算39本塁打の打力に、50メートル走6秒1の俊足、広い守備範囲と遠投105メートルの強肩を誇る。走攻守の3拍子そろった選手が目標で「プロでは3割、30本、30盗塁できる選手になりたい」。2年前の夏、高橋周を差し置いて1年生4番に抜てきした村中秀人監督(55)は「西武の中島(現アスレチックス)のようなタイプの遊撃手になれるのでは」と将来性に太鼓判を押した。プロの厳しさは、高橋周が苦しんでいることからも渡辺は覚悟の上。「小さいころからの夢」という世界に飛び込んでいく。【斎藤直樹】<渡辺諒(わたなべ・りょう)アラカルト>
◆生まれ
1995年(平7)4月30日、茨城・土浦市生まれ。
◆球歴
小学1年時、軟式の土浦サニーズで三塁手として野球を始める。同4年から硬式の竜ケ崎リトルに所属し、土浦三中2年の3月に竜ケ崎シニアの遊撃手として全国選抜大会に出場した。
◆高校時代
東海大甲府では1年春からベンチ入り。同年夏に4番一塁でレギュラー。同年秋から遊撃手に戻った。2年夏の甲子園2回戦(対龍谷大平安)では本塁打をマーク。今夏は主将を務めた。9月に行われた18UW杯日本代表に選出され、キューバ戦で高校通算39本目の本塁打を放った。
◆身体能力
中学時代は陸上部にも所属し、100メートル走11秒4をマーク。3年時には茨城県大会2位に入った。今夏は投手にも挑戦し、公式戦で146キロを記録。遠投105メートル。
◆家族
両親と兄2人。
◆サイズ
178センチ、70キロ。胸囲100センチ、太もも周り60センチ。右投げ右打ち。



