侍ジャパンの村上宗隆内野手(23=ヤクルト)がダルビッシュ有投手(36=パドレス)から本塁打を放った。

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ダルビッシュは表情を崩し、確信を持ってバックスクリーン方向を振り返った。村上への4球目を捉えられた。「打った瞬間、いったかなと思ったので。こんなところで“公開処刑”されてちょっと…悲しいです」。4133日ぶりに日本のファンの前で投げた。そして、被弾した。その後、再戦を希望して対決した2球目はスライダーを左前へ運ばれた。「しっかり打たれるという恥ずかしいアレだった」と、率直な心境を赤裸々に明かした。

内角を狙ったツーシームが真ん中高めに浮いた。仕留めた村上に「あの球をメジャーの選手も簡単に打てない。1発で打ったので、びっくりしました」。想像を超えてきた村神様に賛辞が止まらない。「動画とかは見ていたので『うわ、本物だ』と思いましたし、雰囲気がある。いずれメジャーに行く可能性もありますから。日本の選手の評価を変えられる選手だと思います」。侍の4番に頼もしさを感じていた。

○…栗山監督がツーシームを警戒した。ダルビッシュがライブBPでツーシームを使用したことを受け「(WBCの対戦国は)結構、使ってくる。どこから曲がったらボールになるかとか判断基準を持っていくしかない。対応は打者の能力に任せるしかない。その練習はできない。それより、自分の楽しい打ち方でバットを振り切ってくれれば」と話した。ダルビッシュの投球については「感動しかない。これが世界一流のピッチャー」と絶賛した。

○…岡本が超一流との対戦経験を積んだ。ダルビッシュとのライブBPで打席に立ち、5球で安打性の当たりはなし。メジャー右腕に「体がでかい。岡本くんが一番(威圧感を)感じた」と評された若大将は「絶対に打席に立たせてもらいたいと思ってたのですごい楽しかった」とかみしめた。守備では緊急時に備えて左翼につき「準備だけはしっかりしたい」と万全を期した。

○…牧はダルビッシュの生きたボールを糧にする。ライブBPのラスト4球目は、内寄りツーシームに三塁線へのファウル。「自分のツーシームのイメージは、たれながら落ちる。ダルビッシュさんのは、そのままの強さで来た」。動き幅も大きかった。「(WBCでは)ダルビッシュさんみたいなピッチャーがいっぱい。そういうピッチャーを打たないと勝てない。今日、見たことを次に生かしたい」と決意を口にした。

○…松井が強化合宿3度目のブルペン入りで43球を投げた。序盤はスライダーがワンバウンドするなど制球に苦しんだが、25球あたりから安定。「最後の感覚を最初から出せればいいかな。体が、いい動きを覚えてくれれば」と自らに言い聞かせるように話した。

○…宮城が実戦形式のライブBPで存在感を示した。中村、山川、山田、中野と対戦し、20球を投げ、安打性2本。変化球を織り交ぜて丁寧に投げ分けた。「いい感じに投げられたので良かったかなと。もっと明確にファウルとりたい、空振りとりたいとかが自分の中ではっきりしてない。少しずつ調整できたら」。栗山監督も「右バッターへはいいですね」と評価した。

○…大城がダルビッシュを相手に打者目線から想像をふくらませた。ライブBPで対戦し、ストライク3球で、うち2球は凡打、1球はファウル。捕手としてバッテリーを組む可能性もあり「デカいというのが一番の印象ですね。距離が近く感じる。今度ブルペンに入る機会があれば、自分も受けていきたい」と話した。

○…練習後には小学生向けのサイン会が行われた。球場の選手出入り口近くで実施され栗山監督、ダルビッシュ、山本、佐々木らが参加。集まった子どもたちと交流した。ダルビッシュはその後、チームバス付近に集まるファンへのサインに応じようとしたところ、「バキッ」という音とともに、安全柵が折れるアクシデントが発生。ファンサービスに熱心なダルビッシュらには連日、サインを求めるファンが殺到中。その人気ぶりを感じさせるハプニングだった。

▽伊藤 語彙(ごい)力を失う、すごさでした。真正面から見て、右手が体に隠れて見えない。近藤さんも言っていたけど、タイミングが取りづらい。スライダーもツーシームと同じような軌道から逆に曲がっていった。

▽高橋宏 ツーシームがやばいですね。左ピッチャーのスライダーみたいな軌道をしていた。