<WBC:中国5-2ブラジル>◇5日◇1次ラウンドA組◇ヤフオクドーム

 ブラジルの16歳ダニエル・ミサキ投手がWBC初登板で見事なマウンドさばきを披露した。

 8回に投手陣が総崩れ、5点を奪われなおも2死満塁の場面で5番手でマウンドを引き継いだ。

 細身の右腕は、中国の9番揚燕勇に対し、内角をグイグイ攻める強気の投球で押した。最後は内角140キロの直球で一塁ゴロに仕留め、存在感をアピールした。

 父マルセルさんの仕事の関係で、静岡市で生まれたものの、2歳でブラジルに渡り、同国代表にまで成長。この日、チームは逆転負けし大会初勝利を逃したが、次回大会では、エースとしてブラジルに歴史的1勝をもたらすつもりだ。