<WBC:中国5-2ブラジル>◇5日◇1次ラウンドA組◇ヤフオクドーム

 初出場のブラジルは記念の白星をあと一歩で逃した。2-0とリードした8回に投手陣が四球を連発し、一挙に5点を失った。

 3試合とも善戦しながら、勝負どころで甘さが出た。代表として最後の試合と決めていた主将の松元ユウイチ外野手(32=ヤクルト)は「小さいミスが出ると勝てない。世界と戦うにはそういうところが大事」と悔しさをにじませた。

 予選でパナマを破るなど発展途上のブラジル野球界に希望をもたらしたのも確か。米国野球殿堂入りを果たしているラーキン監督は「この経験を生かして、4年後の大会でこのチームが成しえなかったことを達成してもらいたい」と強く願った。