<WBC:ドミニカ共和国3-0プエルトリコ>◇決勝◇19日(日本時間20日)◇米サンフランシスコAT&Tパーク

 プエルトリコのロドリゲス監督は「1次ラウンドから評価の低かったチームが、準優勝という成績を収められたことを誇りに思う」と、納得した様子で話した。先発は広島、DeNAでプレーしたアルバラード。1回に失点すると早々に見切った。2回以降はがっぷり組んだ。得点は奪えなかったが、各打者は辛抱強くボールを見極め、食らい付いた。決勝戦にふさわしい展開になった。

 選手たちは、スポーツマンシップも申し分なかった。敗れた直後、グラウンドに出て、ドミニカ選手と抱き合い健闘をたたえ合った。ロドリゲス監督は「ここまで来るとは誰も思っていなかっただろう。本当によく頑張ってくれた。プエルトリコが何ができるか、世界に示せたと思う」とねぎらい、愛国心も隠さなかった。プエルトリコには、日本に完勝して当然と思わせる成熟があった。