元前頭豊山の小柳亮太さん(29)が、東京・秋葉原で6月下旬に「パーソナルジムOYG」を正式オープンし、相撲のパーソナルトレーナー活動を本格化している。基本である四股の踏み方をマンツーマンで教われるプログラム。興味を持った記者が、初回体験のトレーニングを受けてみた。

小柳さんの優しい語り口に乗せられ、まず腰を割るところから始めるも体が硬く悪戦苦闘した。足を肩幅に開いて腰を落とすところまではできても、両膝を90度に近づけるまで曲げ、つま先を外側に向けようとすると、音を上げてしまう。何とか姿勢ができ、いざ四股を踏むも、小柳さんのように足は高く上がらない。勝手の違いを知って少し落ち込んだ。見かねた小柳さんから「片足を上げる時に軸足をしっかり伸ばしてみてください」と言われ、実践してみると見事に進歩。わずかな時間で変化を実感できたのがうれしかった。

体験後も、時間を見つけては帰宅して四股を踏んでいる。教えてもらったことを意識しながら10回でも踏めば、うっすら汗をかく。運動不足解消にうってつけのものが身近にあったのだ、と感心した。【平山連】

(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)