国内女子初の3階級制覇の実績を持つ、王者・藤岡奈穂子(40=竹原&畑山)が初防衛に成功した。

 元WBC女子フライ級王者・真道ゴー(28=グリーンツダ)と対戦。初回に右ストレートをもらい腰を落とすピンチも、クリンチで冷静に対応。2回以降は左フックを効果的に使い、8回終了間際には連打からの強烈な右でダウンを奪った。KOこそ逃したが、3-0(97-92、98-91、98-91)の判定で勝利した。

 「1ラウンドで心が折れそうだったが、何とか立て直せた。5階級制覇を目標に掲げているし、ここで負けてるわけにはいかないと思った。ピンチも経験したし、ダウンも奪えて収穫の多い試合になった」と満足そうに振り返った。

 元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二会長は「最初は危ないと思ったが、最後までスタミナがもった。しっかり練習している成果。真道選手とともに、こういうレベルの高い選手が増えていけば、女子ボクシングもさらに盛り上げると思う」と話した。

 藤岡の戦績は15勝(6KO)1敗となった。