日本で初めてボクシング世界主要4団体で王座に就き、プロを引退してアマチュアとして2020年東京五輪出場を目指す高山勝成(34=名古屋産大)が5日、アマの登録申請をするために愛知県小牧市の愛知県ボクシング連盟を訪れたが、書類の受理を断られ、申請できなかった。

 国際連盟(AIBA)は昨年のリオデジャネイロ五輪からプロ選手の出場を全面的に解禁したが、アマを統括する日本連盟は「学校教育の中でやっている」とのスタンスからプロ経験者の試合出場を認めていない。高山によると、同連盟の山根明会長から県の連盟に受理しないよう指示が出ていて断られたという。

 高山は「今回は受け取ってもらえなかったが、ここで引き下がることはできない」と話した。今後は署名活動を行うなどし、山根会長に直接申請書類を提出する道を模索する予定。一方、山根会長は「状況は1000%変わらない」と述べた。