同級王者池山直(47=フュチュール)が、またも引き分けで6度目の防衛となった。昨年6月のV4戦で引き分けた花形冴美(33=花形)との再戦。序盤から激しい打撃戦もほぼ互角で判定となると、ジャッジの採点は三者三様の1-1だった。

 池山には手応えもある防衛となった。「前回は負けたと思った。今回は勝ったという確かな手応えまではなかった」と話した。引き分けには「前回よりは打ち合えた。花形さんもレベルアップしていたので」と分析。最年長防衛記録を更新中だが、年齢を感じさせずに中盤からポイントを奪い、最後まで前に出た。「スロースターターで前半消耗してないからでは」と笑った。平山会長も「前回より力強かった。進歩している。年だがボクシング年齢は若いからまだ伸びる」と評した。

 花形は序盤ポイントを奪い、終盤も打ち合いで譲ることはなかった。それでも4度目の世界挑戦も失敗にがっくり。「評価は自分がするものではない。採点が事実。前回より力は出したが、これが自分の力だから仕方ない」とうなだれた。花形会長は「この前と同じ展開。いけると持ったが難しい試合。王者のスタミナはすごい」と脱帽していた。