ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(29=角海老宝石)と同級3位岩佐亮佑(27=セレス)の日本人対決が、13日に都内で発表された。

 9月13日にエディオンアリーナ大阪で対戦する。小国は昨年大みそかに王座奪取したが、左手親指を負傷で9カ月ぶりの試合で初防衛戦。指名挑戦者の岩佐は15年6月に英国で初挑戦も6回TKO負けし、2年ぶりで悲願へ再挑戦となる。

 小国はスーツ姿で試合ポスターの特大看板を背に「もしかしたら最後になるので作ってもらいました。それぐらい強い相手」と口を開いた。Tシャツ姿の岩佐は「いつも分かんないこと言っているが、試合は真剣勝負。勝つのはボク」と自信を見せた。

 2人は高校時代に1度対戦し、岩佐が快勝している。その1年前の練習でも小国が完敗し、プロでは2年前までスパーリングしていた仲。小国は「一番やりたくない相手。本当に苦手でピーマンみたいにおいしくない。阿部トレーナーがおいしく料理してくれるはず」と言えば、岩佐は「僕も好きじゃない。思い切り苦いピーマンを食わしてやる。(小国は)進んで食べないが、食べればおいしい冷やし中華」と返した。

 勝算を問われると、小国は「五分か4-6で不利。王者として勝ちに徹する。負けたら引退。ドロドロのドローを狙ってます」。岩佐は「自信は8割。人生かけて倒しにいく。一発ももらわずに美しく勝ちます。ズドンと一発」。岩佐はイーグルアイの愛称に、小国は「かかしの格好で来ようかと思った」と、今後はパフォーマンスに期待。小国の関西人らしいトークに、岩佐がストレートな返しで決戦が始まった。