ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ(8月15日、島津アリーナ京都)の調印式と会見が13日に京都市内のホテルで行われ、13度目の防衛戦を迎える王者山中慎介(34=帝拳)、挑戦者で同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)が出席した。

 具志堅用高氏が80年に樹立した世界戦連続防衛の日本記録13回に手をかける山中にとっては、京都は南京都高時代を過ごした土地になる。「京都にきてさらに(気持ちが)引き締まった。最高の状態にもってこられた」と自信の表情。10度目の防衛を飾った16年3月のソリス(メキシコ)戦以来の思い出の地での一戦に、「また大事な試合を京都で迎えることが、本当にうれしい。これも縁かな」と感慨深げに話した。

 対するネリも、ベルトを前にして気持ちが入った様子。「早く試合を迎えたい。ベルトを見てモチベーションがさらに上がった。大変すてきなベルトを是非手に入れたい」と意気揚々と述べた。

 「神の左」を持つハードパンチャーの山中と、回転力鋭い連打を持つネリ。会見に同席した帝拳ジムの浜田代表は「長い試合にはならないと思っている」と予想する。互いにかみ合えば、KO決着は必至。山中は「4度目の防衛戦(ニエベス戦)も8月でしたけど、1回でKO勝利した。同じ8月。しっかり1回から見ておいて下さい」と予告した。