世界ボクシング機構(WBO)フライ級王者の木村翔(青木)が18日、東京都内の所属ジムで同級1位の五十嵐俊幸(帝拳)と対戦する初防衛戦(31日・大田区総合体育館)に向けた練習を公開し「後半にKO勝ちへ持ち込みたい。勝って今後の人生につなげたい」と抱負を語った。

 ミット打ちをたっぷり12ラウンド行い、得意の右ストレートなど力感ある打撃を放ち続けた。この日は行わなかったが、スパーリングは計約300ラウンドと異例の多さ。「初回から強いパンチを打っていける」とスタミナに自信を見せた。

 タイ合宿では世界ランカーを相手に練習し「体で覚えた」と苦手だったサウスポー対策も十分。7月に中国の元五輪王者を敵地で破る大金星を挙げた29歳の王者は「前に出る、泥くさいボクシングで追い詰められれば。有名になって、もう少し広い家に住みたい」と意気込んだ。