米総合格闘技UFCの「重量級祭り」が20日(日本時間21日)、UFC220大会として米マサチューセッツ州ボストンで開催される。

 UFCではヘビー級とライトヘビー級のタイトル戦が初めて同時で開かれる。19日(同20日)には同地で前日計量が開かれ、ヘビー級タイトルマッチ5分5回に臨む王者スティペ・ミオシッチ(米国)は246ポンド(111・5キロ)、挑戦者の同級1位フランシス・ガヌー(カメルーン)は263ポンド(119・3キロ)でパスした。

 25年に及ぶUFCヘビー級の歴史において、過去2度の防衛成功が最高記録。3度目の防衛戦となるミオシッチが同級初のV3を成功させるかに注目が集まる。

 現在、4連続で1回KO勝利を含む5連勝中と勢いづく王者は、ガヌーに対しても「パンチの強い大男だろ。他のヘビー級ファイターと変わらん」と涼しい顔。下馬評でガヌーの方が優勢になっている状況は「そういう賭け率には慣れているから何とも思わない。ただ、またカネを損するヤツが続出するだろうな」と余裕の表情だった。

 また、セミファイナルのライトヘビー級タイトルマッチ5分5回では、王者ダニエル・コーミエ(38=米国)が挑戦者で同級2位ヴォルカン・オーズデミア(28=スイス)との防衛戦に臨む。前日計量はコーミエ、オーズデミアともに205ポンド(92・99キロ)で一発クリアした。