PRIDEで活躍したIQレスラー桜庭和志(48)が新グラップリング・イベントを立ち上げることになった。1日に都内で会見に臨み、「QUINTET」として新大会を開き、第1回を4月11日に東京・両国国技館で開催すると発表。

 「このたび僕が初めて主催イベントをやるというので多くの方に協力を頂いた。賛同していただいた方に感謝しています。今年は3回のイベントを予定しています。人気があるロンドンと米国での開催を考えている。アマチュアの大会も考えており、クインテットの競技スタイルが広がることを願っている」と所信を述べた。

 大会方式は5人1チームで戦う団体戦で抜き試合(勝ち抜き戦)となる。主要なルールは総体重430キロ、10分一本勝負、判定なし、絞め・関節技の1本のみで打撃なし、10分一本勝負(体重差20キロ以上の場合は5分一本勝負)、ラッシュガード着用などとなる。より観戦しやすいルールを目指す。「基本はヒールホールドは分かりづらい、ケガもしやすいので禁止しようかな。クロスガードも時間制限しようかな。ムエタイのひじうち、首相撲も強いが、肘でカットしたりするのは分かりづらい。見ている人に分かりやすく伝わるように考えている」と説明した。

 参謀役には元UFCヘビー級王者ジョシュ・バーネット(米国)を迎えた。4月の大会にはバーネットの他、所英男、中村大介、マルコス・ソウザが加わり5人で「HALEO Dream Team」を構成する。大会は4チーム参加による1DAYトーナメント。「JUDO Dream Team」として北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの石井慧、「POLARIS Dream Team」としては新たなグレイシーの刺客グレゴー・グレイシー(ブラジル)に加え、宇野薫も加わる予定。「SAMBO Dream Team」として初回DREAMウエルター級王者マリウス・ザロムスキー(リトアニア)らも参戦する。