昭和の大横綱・大鵬の孫で、元関脇貴闘力の長男・納谷幸男(23)が、プロレスデビュー3戦目で、マスクをかぶった船木誠勝の船鬼誠勝と組んで、アイン&カインのスーパーデストロイヤーズと対戦した。

 納谷は、昨年9月のデビュー戦、同12月の2戦目と、いずれもシングル戦で雷神谷口を撃破。初のタッグ戦で3連勝を目指したが、思わぬ展開になった。序盤は、アインに強烈な左のローキックやミドルキックで会場を沸かせた。しかし、相手を背後から抱え込んだ船鬼に、ショルダータックルを2度も誤爆。怒った船鬼に、パイプイスでめった打ちにされてしまった。怒りの収まらない船鬼は、レフェリーを突き飛ばす暴行で、試合は無効試合になってしまった。

 試合後は、UWAアジア・パシフィック・ヘビー級王者レイ・アンヘルからリング上で襲撃を受けた。7月3日の後楽園大会で挑戦する予定のアンヘルに、先制攻撃を受けた形となった。納谷は「まさか、あんな形になるとは。試合前には『一緒に頑張ろう』と話し合ったんですけど。ボクが誤爆したことによって、ああいう形につながった」と、自分の未熟さを反省した。そして「最後に襲ってきたメキシコ人に、借りを返さなければいけない」とリベンジを口にした。