12日に東京・後楽園ホールでのボクシング・ダブルWBOアジア太平洋タイトル戦の前日計量が、11日に都内で行われた。

 フェザー級では10戦目で初のタイトル戦となる同級10位木村吉光(21=白井・具志堅)は57キロ、王者リチャード・プミクピック(27=フィリピン)は5・9キロでリミットの57・2キロをクリアした。

 木村は15年5月にプロデビューし、まだ3年目に「早い気もするが、試合を組んでくれた期待に応えたい」と意気込む。幼稚園のころからフルコンタクト空手をやり、中学からはキックボクシングでプロ5勝(4KO)1分の実績を持つ。尽誠学園ではボクシング同好会にも所属し、顧問が具志堅会長と知り合いの縁で上京して入門した。

 16年全日本新人王になるなど、ここまで順調に白星を積み上げてきた。今回はジム恒例の階段トレに加えて、フィジカルトレにも取り組み、同門のWBC世界フライ級王者比嘉大吾と同じ練習をこなしてきた。「比嘉先輩と同じメニューをやってきた。スパーリングも80回で大振り相手の対策などをした。今まででベスト。体も自信も手応えがある」。3日後にV2戦の比嘉のためにも、王座奪取でいい流れを作りたい。