IWGPヘビー級選手権(5月4日、福岡)の前哨戦が幕を開けた。歴代1位のV12がかかる王者オカダ・カズチカと、挑戦者の棚橋弘至が5対5のスペシャルイリミネーションマッチ(敗れた選手から退場し、最後まで1人でも残ったチームが勝利)で対戦。“V11対決”の注目が集まる中、2人が交錯した。

 中盤、オカダのコブラクラッチホールドを逃れた棚橋はテキサスクローバーホールドで反撃。ジェイ・ホワイトのカットから、今度は逆にオカダがコーナー最上段に座らせた棚橋にドロップキックを見舞った。最後はエプロンでやり合う両者が同時にリングアウトとなり失格したが、博多での決戦へ向けて早くもヒートアップした。

 試合は本隊のデビット・フィンレーが勝ち残った。インタビューエリアでは棚橋は「オカダの防衛ロード、クソ食らえ!」と挑発。オカダは「棚橋さん、あえて言うよ。『棚橋さん』と。皮肉だぞ、これは。客席見た? てめえの挑戦が決まったら、あの客席だよ。横一列がっつり開いていたよ。誰も期待してねえんだよ。棚橋さん! 棚橋弘至だよ、この野郎」とまくしたてた。