WBA世界ミドル級タイトルマッチで初防衛戦に臨む王者村田諒太(32=帝拳)は「これが(プロ)15戦目。慣れているので大丈夫です」と平然と前日計量を終えた。リミットいっぱいの72・5キロの体には張りがあり、直後にスッポンスープで腹を満たすとすぐに汗が出た。額を手でぬぐいながら「昨日は出なかったけど、不思議ですね」と好気配をうかがわせた。

 挑戦者ブランダムラ(イタリア)と向き合ったが「いい体をしていた。ただフレームは僕のほうがでかい」と想像の範囲内だった。前日には契約するトップ・ランク社の世界的プロモータ-、アラム氏が今冬に東京ドームでゴロフキンと対戦するプランを披露したが「良いんじゃないですか」と前向き。「焦らないこと。倒したいという邪念を抑えて試合に臨めるかどうか」と自ら勝負の鍵を冷静に分析した。