前人未到の防衛を飾った。王者村田諒太(32=帝拳)が6位エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)から8回にダウンを奪い、2分56秒TKO勝ちした。

 村田の強烈な右の一撃で沈められたブランダムラは「村田選手は世界チャンピオンになるべくしてなった選手であるということが“あれ”で分かった。何時間も『右』対策を重ねてきたが(想像以上に)すごかった」と、うなるしかなかった。「競技を取り巻く環境は良くない」というイタリアにあって、陣営として並々ならぬ思いで臨んだ一戦。「世界チャンピオンと拳を交えられて誇りを感じている」と瞳を潤ませた。