6月17日のPPV大会マネー・イン・ザ・バンク(米シカゴ)でWWEヘビー級王座挑戦を控える中邑真輔(38)が前哨戦を制した。ノンタルトルながらPPV大会での「試合形式を決める権利」を懸けて王者AJスタイルズとのシングル戦に臨み、フォール勝ちを収めた。

 手の内を知り尽くす対戦は、中邑が大技のランドスライド、ジャンピングカラテキックなどで追い込めば、AJスタイルズからはスタイルズバスター、牛殺しで反撃された、めまぐるしく攻守が入れ替わる展開となったが、中邑はAJスタイルズのフェノメナルフォアアームを絶妙なタイミングで回避。その王者と交錯しそうになったレフェリーの死角を突き、股間を押さえながら急所攻撃を受けたアピールを展開した。動揺したAJスタイルズを捕まえ、リバースパワースラムで投げ飛ばし、最後はキンシャサをたたき込んで、ピンフォールを奪った。

 不敵な笑みを浮かべながら勝利を喜んだ中邑は、王座戦でどの試合形式を選択するのか。注目が集まる。