大みそかに中国マカオでIBF世界フライ級タイトルマッチに挑む同級14位坂本真宏(27=六島)が18日、大阪市内の同ジムで練習を公開した。スパーリングを2ラウンド(R)後、サンドバッグを軽くたたき「体調はすこぶるいい。減量も過去の反省を生かして順調です。判定までいかず、KO決着しかないと思っています」。大阪市立大大学院工学研究科で機械物理学系を専攻するインテリ・ボクサーは、王者モルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)からのベルト奪取をあらためて誓った。

世界王者になれるなら“アホの坂本”になってもいい。水面下で世界戦の打診があった9月から、坂本は本気になった。「以前は頭をどつかれてアホになるのを嫌がっとった。でも、今は手数も増えたよね」と枝川孝会長(54)は笑う。武市晃輔トレーナー(37)も「う~ん、物忘れは激しくなりましたかね」と笑う。「いや、それは通常の加齢に伴うもので」と坂本は苦笑いで否定するが、実力は確実に底上げされた。「スタミナがついたのは間違いない。だから、すべてのメニューをアグレッシブにこなせる。多少無理もできる。世界戦の話が来た時に3カ月後の姿をイメージしましたが、それより確実に上です」と武市トレーナー。12Rのスパーリングをこなしても、フラフラになることなく他のメニューに移れるだけの地力が着いてきた。

決戦まで2週間を切った。坂本は「王者は手数が多い。だから、その手数に負けないようにしたい」。どつき合いは覚悟の上。覚悟を決め、国公立大大学院生ボクサーが勝負に出る。