元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏(39)は、テレビ中継のゲストとして井岡の世界4階級制覇を見届けた。

井岡が現役復帰した昨夏から、折を見て動向を見てきた。試合前には、メールで「オマエの方が絶対に強い。自信を持って堂々と戦え」と激励していた。「あいつのやってきたことを思うと、うれしいですね」と喜んだ。

この日の勝因については「あの強い相手にビビらず前に出たことでしょう。引いたボクシングをしていたら、いいように打って来たはず」と分析。身長、リーチで上回るパリクテの懐に入ってパンチを外し、空振りを誘ったことをポイントに挙げて「あれは(トレーナーの)サラスとずっとやっていたこと。練習通りのことをした。よく動いていた」とたたえた。

内山は“KOダイナマイト”の異名を持ち、スーパーフェザー級で11回連続防衛を果たした名王者だが、井岡の成した世界4階級制覇については「僕なら(4階級目は)ウエルターでしょ? さすがに無理ですよ。彼の場合、もっと階級が軽い訳で、その方が(階級差は)厳しい」と話した。