ボクシングWBOアジア太平洋ミニマム級3位重岡銀次朗(19=ワタナベ)が、日本男子最速タイの4戦目で王座奪取を狙う。27日に東京・後楽園ホールでの王座決定戦で、同級4位クライデ・アザルコン(24=フィリピン)と対戦する。

26日は都内で前日計量に臨み、重岡はリミットより100グラム軽い47・5キロ、相手は46・7キロでクリアした。

重岡が4戦目で王座を獲得すれば、日本王座の辰吉丈一郎、井上尚弥、東洋太平洋王座の田中恒成と、いずれも人気の世界王者に並ぶ。デビューから10カ月2日は、6戦目で東洋太平洋王座獲得の京口紘人を9日更新する。「4戦目は早いが、早くやりたかった。メチャクチャ楽しみ。早く倒して安心したい」と自信満々だ。

相手はスエットパンツをはいたままで800グラム差に、重岡は「あと1キロはどこにいったんだろう」と不思議がった。身長は153センチで10センチ劣るが「いつも自分より大きい相手なのでまったく気にならない」と意に介していない。

高校5冠でアマ戦績は56勝1敗。唯一の黒星は兄雄大と県決勝で対戦となり、不戦敗だった。実質負けなしでプロ入りし、3戦全勝。前回は初の判定も8回戦を初体験できた。今回は12回戦となるが「12回スパーリングも3回やった。スタミナは問題なく、スピードでは負けない。練習してきた左ボディーを生かし、4、5回にでKOしたい」とベルト奪取を誓った。