元UFCヘビー級王者ケイン・ヴェラスケス(37=米国)がメキシコマットでプロレスデビューを飾った。

AAA年間最大の祭典で、サイコ・クラウン、昨年まで新日本プロレスで活躍していたAEWのCodyと組み、キラー・クロス、タウルス、テハノ・ジュニア組との6人タッグマッチに出場。小さい角がある黒い覆面を装着してリングに上がったヴェラスケスはタウルスと対峙(たいじ)すると、ハリケーンラナを繰り出すなどヘビー級とは思えない軽やかな動きを披露。最後はテハノ・ジュニアをスープレックスで投げた後、羽根折り式腕固めで捕獲し、ギブアップに追い込み、デビュー戦を白星で飾った。

ヴェラスケスは今年2月のUFC ON ESPN1大会で2年半ぶりにオクタゴン復帰。フランシス・ガヌ(32)に開始26秒でTKO負けしていたが、UFCとの契約を残しつつ、今年3月にAAAとの契約を発表。UFCでは当時のヘビー級王者だった現WWEユニバーサル王者ブロック・レスナーを下し、ヴェラスケス時代を作ったが、本人は「ルチャスタイルのレスリングを見て育った」とメキシコのプロレスにあこがれがあったという。

米メディアのインタビューでは「情熱を持って真剣にプロレスをやっている。UFCとの契約でプロレスもやっていいんだ。このトリプルマニアの後も2つのプロレスイベントがある」と継続参戦を示唆していた。