ボクシングの大みそかの世界戦に出場する外国人選手が28日に都内で練習を公開した。WBO世界スーパーフライ級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)は、日本人初の4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)に挑戦する。練習ではシャドー、ミット打ち、サンドバッグ打ちに縄跳びで汗を流し、プロ13戦目で世界王座奪取へ自信を見せた。

ボクサーだった父を見て、5歳でボクシングを始め、母もレフェリーという。アマでは260勝14敗で、右腕にオリンピック(五輪)マークのタトゥーを入れている。12年ロンドン、16年リオデジャネイロと同国では初めて連続出場した。「コンディションはとてもいい。いろんな国へ行っているので寒さ問題ない」と話した。

WBO世界フライ級王者田中恒成(畑中)と8月にダウン応酬を演じたジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)らと、70~80回のスパーリングを消化してきた。WBOで2階級制覇したイヴァン・カルデロン・トレーナーは「2度五輪に出て非常に優れた選手。さまざまなシチュエーションに対応できるように指導した」という。

シントロンは「子供の頃からプロの世界王者が夢だった。井岡は偉大だが、攻撃的にこようが、ボクシングをしてこようが対応できる。練習してきたことを出して勝ちたい。自信は100%以上」と宣言した。