東洋太平洋ミドル級1位竹迫司登(28=ワールド)が王座を奪取し、日本との2冠王者になった。同級王者細川チャーリー忍(35=金子)の初防衛戦で挑戦し、左ボディーを軸に初回から攻勢。13戦目で初の判定となったが、3-0でジャッジ1人がフルマークの大差をつけた。

竹迫は初回でペースを握ったが、3回からは接近戦でクリンチに終始した。それでもボディーを何度も効かせて、攻め続けていたのは竹迫。「ボディーは効いていた。クリンチ対策も練習してきたが、相手もうまくできなかった。まだまだ甘く課題」とまずは反省した。

12勝(11KO)1分と無敗も守ったが、初の12回での判定勝利となった。「倒せなかったのは悔しい」と笑顔はなかった。その中で「いつもならカッとして、大振りになって失速する。そこは冷静に戦えたのはよかった」と振り返る。斉田会長も「力は出し切った。まだ成長段階で、このキャリアは生きる」と話した。

4月下旬以降に日本同級1位国本陸(22=六島)との3度目の防衛戦に臨む。その後はWBAアジア太平洋王座を狙うプランだ。「目標は世界王者。少しずつでも前に進んでいきたい」と話した。